NIM blog Written by NIM

カシエのトリセツ#07 レンタル・販売報酬について

アート 現代アート 現代美術

こんにちはNIMです。

前回の記事ではレンタルを開始してからの心構えを紹介させていただきました。今回は多分皆様が一番気になっているレンタル・販売報酬について紹介していこうと思います。絵を描く事にはお金が沢山必要なので、今までの中で一番重要な情報かもしれません。報酬実績をただ伝えるのでは数字の情報だけが頭に残って伝えたい事が伝わらないと思うので公表は避けたいと思います。数字ではなく2年間のアーティスト登録で得た報酬についての知識と僕が考えるお金に対する考え方をお伝えできればと思っています。

Casieのレンタル報酬について

Casieのレンタル報酬はレンタル料金の35% がアーティストに支払われます。

ライトプラン   月額料金 2,200円(税込)→    770円(アーティスト報酬)
レギュラープラン 月額料金 3,300円(税込)→ 1,155円(アーティスト報酬)
プレミアムプラン 月額料金 5,830円(税込)→ 2,040円(アーティスト報酬)

ここから、作品に対しての保険料が引かれた報酬額が以下の金額になります。

ライトプラン      588円(アーティスト報酬)
レギュラープラン    868円(アーティスト報酬)
プレミアムプラン  1680円(アーティスト報酬)

これを見てどう思いましたか?

多分、「安っ!!」と思いましたよね?

この報酬だけで生活をしていく事は無理だからレンタルなんて効率が悪くてやってられないと思われたのではないでしょうか?

その感覚は当然だと思います。僕も思っています。

では、なぜ僕がアーティスト登録をしてレンタルを続けているのかを説明したいと思います。

絵を描く事に集中するため

絵を描いても見てもらう事ができなければ、何も生み出せません。見てもらうためにはプロモーション活動を自分でやる必要があります。でも個人でプロモーションをしようと思ったらとてつもなく大変な事はやる前からわかっていました。プロモーションを自分でやっていたらとてもじゃないですが絵に集中する事ができません。Casieに作品を送ればその先のプロモーションは全てCasieがやってくれます。絵に集中する事ができる事は僕にとっては報酬のことよりも重要なことでした。お金をもらえてプロモーションもしてもらえるなんて最高だと僕は思っています。

サブスクリプションが魅力的

Casieがやっているサブスクリプションサービスに魅力を感じているのもレンタルをしている理由の1つです。サブスクは今の時代、企業が生き残るためには一番重要なビジネスモデルではないかと感じています。Amazon、Youtube、apple、Adobe、Netflix、TOYOTA…etc 名だたる企業がしのぎを削ってユーザー獲得に乗り出しています。それくらいサブスクは企業にとって大切なモデルなのです。企業として様々なメリットがあると思うのですがその中でも僕が一番良いと思っている点は、売り上げが読めることで未来への一手(チャレンジ)を打つ事ができるということです。会社は成長し続けなければ生き残る事ができません。成長へのチャレンジができるという意味でCasieがこの先、発展して面白い展開を見せてくれる期待感からアーティストとして登録させてもらっています。Casieの行なっているサブスクビジネスを間接的にはなりますが個人として関われる事は僕のアーティスト活動にとって大事な事だと思っています。

短期で儲ける事や短期で有名になる事を目指していない

僕は絵を始めるにあたって、短期で儲ける事や有名になる事を目指してやるべきではない事を念頭において活動を始めました。そこを目指すと自分に対して過度な期待をしなくてはいけなくなるので必ずメンタルがやられて長く続ける事ができないと思ったからです。長く続けるために重要なのがお金が入ってくる仕組みづくりだと考えています。自分が動かなくても描いた絵が少額ですがお金を稼いでくれる仕組みは僕にとってはすごく魅力的です。僕も報酬金額をもっと増やさないといけないのですが、中々自分の理想通りにはいかないのも現実です。でもアーティストの動きとしては間違っていないと思っています。

報酬額を安いとは思っていない

報酬額は少額に見えますが果たしてそうなのでしょうか?
短期的に見れば安いと思いますが、長期で見た場合は変わってくると考えています。例えば一月に10万円の報酬だったとすると年間120万円になります。これが20年続いたら、2400万円になります。こうやって見ると安いとは言えないのではないでしょうか。月10万円の売り上げをキープできるのかという課題とCasieが20年後も存続していてレンタル事業を継続しているのかというリスクはありますが、何事にもリスクは付きものです。
不労所得は生み出す事がすごく難しくて、不動産投資、FX、株、投資信託、Youtube、アフィリエイト、印税収入、駐車場くらいしか思いつきません。
お金持ちの成功者の人たちは月に10万円の不労所得を得るために何千万円もの投資をします。何故リスクをおかしてでも不労所得を得ようとするのかを考えたら、月10万円のレンタル報酬は安いとは言えないと僕は思っています。

Casieの販売報酬について

Casieの販売報酬はレンタル料金の60% がアーティストに支払われます。

レンタル報酬に比べるとアーティストへの報酬比率が高く設定されています。作品をレンタルしてくれたユーザー様の中にはレンタルした絵を気に入ってそのまま購入してくださる方もいます。購入金額は自分で設定する事ができるのでユーザー様の意向に合えば自分の希望の値段で販売する事ができます。沢山売る事ができれば、レンタル報酬+販売報酬で売り上げを伸ばす事ができます。

この販売の流れはとても優れていると感じています。ユーザー様が実際に原画を飾ってみて購入するかをじっくりと考える事ができる点は今の時代にすごくあっていると思います。昨今、コロナの影響もありなかなか画廊や展示会場に行くことも難しくなってきています。それと展示されているものを見た時の印象と実際に家に飾った時の印象は部屋の雰囲気や照明も違うのでイメージがどうしてもズレてしまい後悔する可能性があります。その点、とりあえずレンタルして、気に入ったら購入できるCasieの販売の仕組みは素晴らしいと思います。

実際にCasieで販売が決まった作品を紹介します。もともと全ての作品を販売不可にしていたのですが、作品数も増えてきたので今年から販売する事にしています。作品が売れると嬉しい反面、子供のように大切に思っている作品なので、手元になくなる事は寂しく思うこともあります。でも迎えてくれた方の日常を彩れた方が作品にとっても幸せな事だと思うので今後は販売にも力を入れたいと思っています。販売価格についてはまた後日記事にしたいと思います。

いかがでしたか?
今回はCasieのレンタル・販売報酬などのお金について紹介させていただきました。少しビジネス的な話が多くなってしまいましたが、アーティスト活動を続けるためにはお金が必ず必要です。そして、アーティストに必要なスキルとしてお金の管理などのリテラシーをあげることも大切なことだと思っています。何かの参考にしてもらえた幸いです。

次の記事 >> 
<<前の記事  カシエのトリセツ#06レンタルを開始してからの心構え