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カシエのトリセツ #02 作品を描く前にやるべき事

アート

こんにちはNIMです。

前回の記事ではサブスクリプションサービスCasieに登録するメリット・デメリットを紹介させてもらったので、今回はアーティストさんが効率よくレンタルをスタートできるように作品を描く前にやるべきことをお伝えしたいと思います。僕自身も2年間で色々と無駄な出費やミスを繰り返してきました。これからCasieでレンタルを始めるアーティストさんに同じミスをして遠回りをしてほしくないので、細かい内容になってしまいますが参考にしてもらえたら幸いです。
すでに作品が用意できているアーティストの方は流し読み程度に目を通してもらえればと思います。

絵のモチーフを決める

アーティスト登録ができたら、絵を描き始める前に考えて欲しい事があります。それは「自分らしいモチーフを決める事」です。僕はメインのモチーフを「ホオズキ」にしているのですが、一目見て誰が描いた作品なのかがわかるようにする事は非常に重要な事だと思っています。2年たった今ではNIM=ホオズキというのが少しは浸透してきていると思っています。
Casieには1万点以上の作品があるので、何か「らしさ」がないと埋もれてしまってユーザー様の目にも記憶にも残りません。モチーフ、色、技法、など何でもいいので「らしさ」があるとレンタルしてもらいやすい気がします。
もともとレンタル用にホオズキを描いたわけではないのですが、絵を描き始めた時からメインモチーフを探し続けて「ホオズキ」にたどり着くまでに2年くらいの時間がかかりました。それくらい、何を描くかは画家にとって大切なことだと考えています。
2年もモチーフ探しなんて、できるわけないのでそこまで深く考えなくていいのですが、作品の世界観の統一は絶対にしておいた方がいいと思います。

自分=〇〇の人を目指しましょう!

絵のコンセプトを決める

モチーフを決めるのと一緒にコンセプトも決めるといいと思います。
ちなみに僕のホオズキのコンセプトはこんな感じです。

ホオズキの花言葉は嘘や偽りというネガティブな表現をされています。
それなのに何故、ホオズキをモチーフに選んだのかというと僕はホオズキを嘘や偽りだと思っていないからです。むしろその逆で、真実を表していると思っています。ホオズキの実は、枯れると葉脈だけが残り中の丸い実が丸見えになります。これこそ、隠し事のない、真実を表している姿ではないでしょうか。
現代社会は混沌さを極め、何が真実で何が嘘なのかもわからない時代になってしまいました。こんな時代だからこそ自分の心に正直に生きる大切さをホオズキを通して表現しています。

4年くらい前に考えたのですが、一言で言うと「真実」です。とにかく「嘘」が嫌いという意味です。
■世の中に蔓延するフェイクニュース ■終身雇用、年功序列、貯金制度、マイホーム幻想などの昭和の古い常識 ■美味しくもない料理をクライアントに気を使って美味しいと嘘を流しているTV番組 ■クライアントが黒と言えば、黒になる世の中 ■本当はやりたい夢があるのに、生活のためという理由でチャレンジしない大人達
あげだしたらきりがないのですが、世の中に「嘘」が蔓延していると感じて、何かを訴えたかったのだと思います。
こんなに、重いコンセプトではなくていいと思いますが、絵を描く前に自分なりにコンセプトを決めてから描き始めると作品に深みが生まれてユーザー様の心に響く作品になると思います。

作品審査の時にコンセプトを伝えなければいけないので最初に決めておいた方が後々、楽ですよ♪

作品サイズを決める。

モチーフとコンセプトが決まったら次は作品のサイズを決めて下さい。
Casieのレンタルの種類には、プレミアム、レギュラー、ライトとサイズ別で3つのプランに分かれています。※下記のサイズは目安サイズです。

ライト 月額¥2,200 サイズ2号(24×19cm)
レギュラー 月額¥3,300 サイズ8号(41×32cm)
プレミアム 月額¥5,830 サイズ12号(50×60cm)

最初なのでライトかレギュラーサイズがオススメです。僕の登録作品の7割くらいはレギュラープランのF8サイズで登録しています。一般家庭に飾るにはF8サイズくらいが一番使いやすいのかもしれません。
サイズが決まったら画材屋さんへ行ってキャンバスを買いましょう。僕は世界堂の店舗でキャンバスを買っているのですがネットで買っても値段は変わらないのでネットの方が楽でいいですね。世界堂のキャンバスよりも安いものも売っていますが、僕は信頼感から世界堂のものを選んでいます。せっかくの作品ですからここはケチらずにいい品質のキャンバスに描くことをオススメします。

キャンバスと一緒に用意するもの

Casieに作品を預ける時には、絵画の後ろに吊り金と紐をつけてユーザー様がすぐに飾れる状態にしておかなければいけません。どんなものを買えばいいのかわからない方もいると思うので、実際に僕が使用しているものをご紹介します。

吊り金具
吊り金を最初は画材屋さんで買っていたのですが、割高なことに気付いて今はホームセンターに売っているできるだけ安いものを使用しています。作品数が多くなっていくとこういった小物一つの値段にも気を配らないと、大きなマイナスに繋がってしまうので、細かいですが大事です。
ネットで探していたらホームセンターよりも安い商品を見つけたのでリンクを貼っておきます。次回は僕もこれを買おうと思います。

吊り紐
絵を始めた当初、画材屋さんでメーター売りをしていたので買おうと思ったのですがかなり高くてビックリしてやめました。今はネットで安くていい紐を見つけたので、ずっとこれを使っています。
amazonでは、売り切れていたので、直販サイトのリンクを貼っておきます。
ナイロン黒原着 編組平紐 幅5mm 100M巻

梱包材(プチプチ)
梱包材は作品の発送の時に必要になります。最初は100均で少量のものでいいのですが、数が増えてきたら100均ではすぐになくなるし、割高になってしまうので、今は巨大ロールの梱包材(プチプチ)をネットで買っています。ホームセンターでも売ってますが運ぶのが大変なのでネットがオススメです。

すごくどうでもいいような細かい商品について紹介してきましたが、これには訳があります。登録作品が1枚だけならいいのですが、僕の場合300作品も描いたので、全ての経費に対して×300の金額がかかっています。
吊金を例にすると最初は150円位のものを使っていました。
150円×300=45,000円
上記で紹介したものは2つで20円なので          
20円×300=6,000円
なんと39,000円もの差が出てきてしまいます。
39,000円ということは40作品レンタルされないといけないということです。
40作品のレンタルは簡単なようでかなり大変なことなので細かいことから切り詰めていくことが、大事だと思います。

いかがでしたか?
細かいことを、長々としょうもない。と思われた方もいるかもしれませんが
この細かいことが、絵を長く続けるためには必要な事だと思っています。
絵を描くことには、沢山の時間とお金と労力を消費します。その中でも金銭面がアーティストにとって一番の課題なのではないでしょうか?
Casieにアーティスト登録した人たちの経費が少しでも安く抑えれて、少しでも効率よく作家活動を送れるように、僕の分かる範囲の情報を記事にしました。
これからCasieでレンタルを始めて頑張っていこうと思っている方、すでにCasieでレンタルをしている方の何かの参考にしてもらえたら幸いです。

次回は、絵が完成してからやるべき事を記事にしたいと思います。

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