NIMのトリセツ #03 独学ですが何か?
僕は、41歳まで絵を描いた事がありませんでした。もちろん画用紙に落書き程度のものは描いた事はあります。(一般的な画家さんのように真面目に描いた事がないという意味です。)普通は挑戦しませんよね?挑戦したとしても趣味でやるのが普通だと思います。最近自分が普通ではない事に気が付いてしまいました。普通やらない事にしか魅力を感じない人間だという事にやっと気が付きました。そんな無謀な画家が独学で挑戦した結果がどうなったのかを少し紹介したいと思います。
■ 何故、絵を描こうと考えたのか?
■ 実際に活動してみての手応え
■ 今後の課題
何故、絵を描こうと思ったのか?
もともと41歳までは、映像デザイナーとして活動していました。21歳から映像制作会社に9年ほど勤めて、30歳で独立。会社を立ち上げて、それなりに上手くいっていました。この辺の話は詳しくインタビューで答えているので興味があったらこちらをご覧ください。Casieアーティストインタビュー、日本橋アートアーティストインタビュー。
今回は上記のリンクのインタビューでは変な人と思われると思って話していない内容をお伝えできればと思います。
なぜ絵を描こうと思ったのかという点ですが、4年ほど前の話なのですが自分のアトリエのビルのオーナーが落書きのような絵を飾っていて、下手な絵だなぁと思いながら見ていました。最初は何も感じなかったのですが、毎日見ているうちにこの絵どこかで見た事あるなぁ?と感じるようになりました。記憶を辿ってみたら20年くらい前の高校生の時に自分が描いてた絵にそっくりだ!という事に気がつきました。
ここからが変な話になるのですが
異様に絵が気になって絵を正面からじっと見ていたら、「あなたも、絵を描きなさい。」という声が聞こえてきたのです。「えっ!」となりました。
絵に喋りかけられたのです。変な話ですよね。これを妻に真顔で話したら、「こっわっ!」と言って変な目で僕を見てきました。
後日、絵の作者を調べてみたらなんと草間彌生さんの絵だったのです。世界的アーティストということくらいしか知らなかったのですが、この下手くそな絵があの草間弥生さん!?とカルチャーショックを受けました。
この体験からアートの世界に興味を持つようになり、アートについてYoutubeで調べていたら岡本太郎さんの動画を見つけました。プロフィールに1911年2月26日生まれと出ていて、自分の誕生日1977年2月26日と同じ、しかもゾロ目!これにもビックリしたのを覚えています。
草間さんに関してはイニシャルが一緒だった事にも驚きました。Yayoi Kusama/Yasushi Kunimune これはただの偶然なのはわかっているのですが、なんとなくアートの世界に呼ばれている気がしたのです。
これを機にスイッチが入ったかのように突然F40号のキャンバスを買いに行ってマジックで絵を描き始めたというのが僕のスタートラインです。
変ですよね?普通こんな事で絵を描き始めたりしないと思うのですが、僕は何故か始めちゃったのです。。。しかも、いきなりF40キャンバスに下書きもなしに描くとか、やっちゃう人間なんです。今振り返ると自分から見ても変な人ですね。。。
こんな感じの変な答えになってしまいましたが、これが僕が絵を描き始めた理由です。
実際に活動してみての手応え
ここからはちゃんと真面目な話をします。41歳という年齢で独学で始めたアーティスト活動ですが周りの人が思っているほどヤバイ行動とは自分では思っていなくて根拠のない自信みたいなものもありました。映像業界もクリエイティブな世界なのでヴィジュアル表現には自信がありました。逆に映像をやっていたから他の人たちとは違う表現ができるとも思っていました。それと今までの人生で自分が夢中になってハマれたもので結果が出なかった事がなかったので、絵を描く事にもハマれさえすればなんとかなると確信がありました。
案の定、絵を描き始めたら時間を忘れるくらい夢中になる事ができたので、イケると思いました。でもまだまだ全然イケてはないのですが。。。(汗)今もやり続けているので大丈夫という事だと思います。
実際に活動してみて自分の絵は下手くそだなぁと思うこともありますが、僕は上手な絵を描くためにアートをやっているわけではないので、全然絵の上手下手は気になりません。もっと下手な絵を描きたいくらいです。(笑)
独学で絵を描く知識や技術がないことは、逆にいいことだと僕は思っています。確かに、誰かに教わった方が上達も早いし、手法も覚えられるので羨ましいと思う部分もあります。でも、それって教えてくれた人の影響を受けまくってしまう気もしなくもありません。型にはまるという表現が適切かはわかりませんが、僕は型にはまりたくないと思ってしまいます。美術の授業みたいに、ここはこう直した方がいいとか言われた日には絵をやめてしまうと思います。
「それは、あなたの感想ですよね?」ひろゆきの名言。この言葉に全てが詰まっていると思います。
僕のやり方はデタラメかもしれませんが、知識や技術がないからこそ、他の人とは違う作品を描けることは、僕にとっては武器だと思っています。
独学活動の手応えについては、絵を始めて1年目でフランス・パリ「サロン・ド・アール・ジャポネ2019」 グランプリを受賞、CASIE ARTIST AWARD2021で作品最多レンタル賞受賞、CASIEアートコンテスト2回入賞など短期間でそれなりに結果も出ています。
そういう意味で僕のやっている独学アート活動は現時点では「間違ってはいない」というのが答えです。でも、これを「独学行動は正しい」という答えにしなければいけないのでまだまだ頑張らないとです。
今後の課題
とりあえず、3年が経過したのでこの先はもう少しスケールを上げていかなければいけないと考えています。まだ僕の作品にはアート的なインパクトが足りないのでもっと芸術を爆発させないといけないと思っています。多分、潜在意識の中には何かを感じるのですが、それを表に出す事がまだできていません。これを出す事が今後の課題になってくると思います。
これはやりたい事になるのですが、先日、奈良美智さんの展示を見たときに3メートル位ある大きな作品を見て感動したのですが、その時、自分もこれをやりたい!このサイズのホオズキを描きたいと心の底から思ったので、いつか描きたいと思っています。いつかとかそのうちとか言っていたらダメなのですが、これに関しては場所という物理的な壁があるので描ける方法を考えなければいけませんね。
いかがでしたか?
独学で、もがきながら変な活動をしているNIMについて紹介させていただきました。今後も変なアーティスト活動を続けていこうと思っているので、よかったらたまに気にかけてやってください。では。。では。。
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